8/1〜8/9の間、中国の杭州にある中国美術学院で開催された「Design Summer Workshop 7」に、チューターとして参加させていただきました。
https://www.phoenixdesignsummer.com
毎年夏に杭州で開かれている、Jianping He(Hesign)が主催するワークショップで、今年で7回目。過去には、Bruno Monguzzi、 Kari Piippo、2xgoldsteinなどもチューターとして参加されており、日本でやっていたら生徒として行きたいぐらいのワークショップです。ありがたいことに今回お声がけいただき、不安の方が大きかったのですがせっかくの機会!と思って授業をしてきました。
私は「Illustration」のクラス担当だったのですが、とはいえイラストレーターではないので、普段の自分のやり方を思いだしながら、グラフィックデザインの考え方で描くイラスト表現をテーマにしたカリキュラムを作成。ひとつの言葉から、関連する言葉や記憶などを連想し、そのイメージをいくつかのパターンで表現するという内容にしました。
例えば「光」だと、「明るい」「キラキラ」「反射」「星」、、と言葉をどんどん連想していって、そこから「家族で見た星空」などイメージをさらに膨らませます。パターンは、ものを抽象化して描く、グラフィックとイラストの間にある表現だなと感じていたので、今回のアウトプットのテーマにしました。作ったパターンを使ってひとつの作品をにまとめ、最終日にプレゼンテーションします。
美大生や、デザイナーさん、学校の先生、中にはデザインの経験がない人まで、デザインの経験もそれぞれ違う生徒さんですが、みんな真剣に取り組んでくれて、それぞれの個性が出た素敵な作品が仕上がったと思います。こんなに長いワークショップは初めてだったのですが、教える中で自分の考えを整理することもでき、生徒さんとの会話の中で気付かされることもあり、私も勉強になった7日間でした。
Jianpingの他、Erik Brandt(アメリカ)、Aaron Nieh(台湾)、Paula Troxler(スイス)、Ying Yonghui(中国) 、そして日本からは浅葉克己さんも参加され、いろんな国の尊敬するデザイナーの方と交流でき、仲良くなって、本当に本当に貴重な経験になりました。国が違っても考えていることは同じだったり、みんな実験的な作品や習作も時間を作って取り組んでいて、そのパワーにはとても刺激を受けました。先生だけでなく、スタッフやアシスタントのみなさん、生徒さんともたくさんお話することができ、久しぶりにがつんとたくさんのものを吸収できた濃い日々でした。
びっくりするぐらい楽しい時間でした。
Jianping、そして滞在中手厚いサポートしてくれたスタッフとアシスタントの皆さん、出会ったデザイナーさん、生徒さん、本当にありがとうございました!